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精油の芳香成分や効能を知っていると「◯◯にはこの精油が良いかもしれない…」などピン! とくる。けれども、精油の芳香成分たちがどのようにして私たちのカラダとココロに働きかけてくれているかとなると…。

今回は「精油の作用」がテーマ。ちょっとだけカラダの細かい部分にも触れちゃう(?)お話になりますが、もっと精油を楽しむためにも知っておくと良いでしょう。どうか気楽にお付き合いくださいね。



精油が心身に働きかけるワケ。知っておきたい作用するメカニズム

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頭やお腹が痛い…鬱々としてしまう…けれどお薬を飲んでしまうまでの不調ではないな…そんな時に私は精油に力を与えてもらっています。

私たちが普段感じる心身の不調に精油は優しく働いてくれます。ここでは大きく分けて2つある精油の作用するメカニズムについてお話します。

精油を皮膚へ塗布したり足浴や入浴の際に使用した場合、芳香成分は皮膚の表面から私たちのカラダへ吸収されます。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織と3つに区別され、芳香成分はこの真皮まで浸透し(このことを経表皮吸収と言います)全身の毛細血管やリンパ管へ入ります。

そして血液やリンパ液により不調のある組織などへ働きかけます。このメカニズムは精油の香りを嗅いだ際、つまり呼吸により芳香成分が鼻の粘膜、口や肺など様々な器官から血液に吸収され、組織へ運ばれることになります。

続いて香りを嗅ぐという部分に注目しますが…香りを嗅いだら心身ともにリラックスできますよね。これには「脳」というワードが外せません。

鼻で香りを嗅ぐとその芳香成分は鼻腔に入り嗅細胞という細胞に電気信号で刺激を与え、人間の本能的な活動(感情など)を司る「大脳辺縁系の扁桃核」へと伝えられます。

そこから自律神経系の中枢である視床・視床下部へと伝えられます。

このようなメカニズムを通して自律神経系や免疫、内分泌系に精油は作用しています。…な、何だか小難しい! と思うかもしれませんが…精油は深くて面白い! と思う部分でもあります。

メカニズムを知ったところで…精油の作用にはどんなものがあるの?

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先ほどまで何だか難しいカラダの中のことについてでしたが、ここでは「精油の作用」をお話します。

アナタは精油をどんな時に使いたくなりますか? 癒されたい時、元気になりたい時etcとたくさんありますよね。そんな直感とも精油の作用はリンクしているかもしれません。

精油の作用


その1:芳香成分は電気信号により大脳辺縁系から視床・視床下部へと伝えられると先ほども出てきましたが、視床下部は自律神経系の中枢でホルモン分泌の調整を行っている器官と重要な関わりがある器官です。

芳香分子が脳へと働くことで人間が生きていく上で欠かすことのできない神経・内分泌・免疫系へ作用し恒常性の維持をしてくれます。

その2:精油の塗布や吸引などを行うと、カラダとココロを落ち着かせてくれたり、胃腸の不調や頭の痛さなどへと働いてくれます。このように精油は私たちの本来持っている生理機能を取り戻す手助けをしてくれます。

その3:使っている自分自身にとってストレスにならない香りを選んだりすることも非常に良い作用をもたらします。心地良い香りを用いることで少しずつ心身を整えてくれます。

全体的に見ると同じようなことの繰り返しではありますよね。でも精油がいかに私たちに欠かせない作用を手助けしてくれているかお分かりいただけるかと思います。

3つ目は私の考えも含まれていて申し訳ないような部分もありますが…直感で選んだ香りが心地良いのは一番大切なことじゃないか! と思っています。


精油の作用についてのまとめ

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*精油が私たちの心身に働きかけてくれるワケを知るために。精油の作用するメカニズムを知りましょう。

*精油の作用には恒常性の維持や生理機能の調整などがあり、私たちに欠かせない作用を手助けしてくれています。

精油の作用なんてとんでもなく難しいことのように感じるかもしれませんが、「なんだ! 精油が色々なことに働いてくれるワケはこんなところにあったのか!」くらいに思っていただいて頭の片隅に…。

お話をしながら、精油は本当に奥が深いものなんだなあと感じました。一緒に精油ライフを楽しみましょう。今回もありがとうございました。